釣行記 2003/10/07
<閉店間際の房総に、閉店セールは無いこと

朝夕めっきり涼しくなった。
日に日に季節が老いていくのが実感できる。
一つの季節の終わり、ちょっと感傷的な気分だ。
今 朝は10月下旬の冷え込みだそうだ。
8時ちょっと前に現地でSAKAMAさんと待ち合わせた。

先に到着されていたSAKAMAさんを、少しお待たせしてエントリー。
水温18度。吐く息が白い・・・、いやな感じだ。
案の定、左右に分かれて攻めてみるが最初の合流点まで、二人ともノーバイトだった。
ギルポイントの手前で、SAKAMAさんがトップを諦め、ストリーマーを引いていた。
「いや〜、追いかけてくるんだけど、くわないな〜。」
その言葉を聞いて、フライボックスを探すが、沈めるフライは大きめのウーリーバガーしか無い。
取り敢えず結び代え、上下に動くように大きく引いてみた。
ガツン、懐かしいアタリだ。
沈める釣りは、このアタリだけを頼りにリトリーブを繰り返す釣りと言っても過言ではない。
トップの様に視覚に訴える部分が無いだけ楽しみが半減するが、トップに出ないのでは仕方ない・・・
バス1号 ← どちらもSAKAMAさん撮影→ ご満悦
バス1号の顔  36センチ、9:13。
同じような所で、もう一本追加。かなりの引きだ。ロッドは御覧のように曲がり、ティップは水面に届きそうになる。
バス2号 ← こちらもSAKAMAさん撮影 バス2号の顔 32 センチ、9:25

しかし、この後が続かない。
SAKAMAさんの後を追いかけながら、岩盤へ回ったり、反対のオーバーハング下を狙ってみたり、
トップを狙うが、まったく魚の反応がない。
水面にできた泡がなかなか消えない。
もしや、ターンオーバーが起きてしまったのか?
途中、へら師のおやじさんとも話すが、へらも渋いらしい。
魚の反応が無くなると、集中力も低下する。
おやつを食べてみたり、お茶を飲んでみたり、空を見上げてみたり・・・
そういえば、先週まで奇跡的に鳴いていたツクツクボウシも、土日の冷え込みのため声が途絶えてしまった。
見上げる、空が高い。
もっと日が差さしてくれれば。水温も上がるはずなのだが・・・
首筋を通り抜ける風も冷たい。確実にシーズンは終わろうとしているようだ。

見渡すと、SAKAMAさんが岩盤の大場所を攻めている。だいぶ先行されている。
奧まで行って、戻ってくるところで再び合流。
ドロッパーをつけたポッパーで2匹ゲットされたとこのと。
なんだ、やっぱりバスは居るではないか。現金なもので再びモチベーションがアップする。
しかし、私のドロッパーには、ラインをリールに巻き取っている間に樹に化けたバスが一匹出ただけだった。

折り返して、再びSAKAMAさんとルートを打ち合わせる。
先々週、調子の良かったボート乗り場付近で折り返す事にした。
SAKAMAさんは、移動中に岩盤で一匹ゲット、更にオーバーハング下で良型を引き出した。流石だ。
SAKAMAさん

ここで、先行させていただいた私のポッパーにも良型が飛び出した。
オーバーハング下から ← 右のオーバーハング下からバスが出た。SAKAMAさん、撮影。
バス3号 40 センチ、15:29。奧に写っているのはSAKAMAさん。
この後、一月前の夕マズメに爆釣した岩盤を攻め るが、全く反応がなかった。

夕マズメの大物を目指して、エントリーポイント方向へ帰る途中、
水路で狙っていた側と反対に、浮かべて置いたポッパーにぱちゃっと音がした。
慌ててアワセると良型がかかっていた。
バス4号 43センチ 今日のビッグワン、43センチ、16:32。
文字通り釣れてしまったと言う感じ。

さ て、夕 マズメに期待して、
いよいよ最後の望み、エントリーポイント側のオーバーハングを攻める。
先行したSAKAMAさんに40センチのバスがでた。
SAKAMAさん 
5時をまわり、あっと言う間に暗くなる。
後を追う、私のポッパーは既に見えにくくなっている。
岩盤の奧に、横に浮いていた竹の向こうに上手くキャストできた。
着水と同時に、バスが出た。
小さいなと思ったが、測ったら32センチあった。
バス5号 32センチ、17:31。

ここで、残念ながら日没の為、タイムアップ。
期待してた夕マズメはゴールデンタイムとならず、あっと言う間に終了した。
SAKAMAさんも、私も5本のバスを釣り上げた。
良型も混じるが、大型がどかんと出ることを期待していたので、なんだか拍子抜けの感じだ。
季節も移ろい、トップのシーズンもこれにて閉店。
来シーズンまで、長いな・・・

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