釣行記 2004/5/19
<恵みの雨に救われること


狙いどおりの釣りをすることは、なかなか難しいもの。
新しく作ったポッパーでバスを釣りたいとか、新しいポイントを見つけたいとか、
釣り場に着くまでは、いろいろ考えるものだが、いざ釣り始めてしまうと釣れないことに耐えられず、
ついつい、
実績のあるポイントで、実績のあるフライを選択してしまい、
結果として、新しいポッパーが釣れるかどうかや、新しいポイントを確認することができずに帰宅。
なんてことを経験する釣り人は多いのではないだろうか。

私は、その典型だ。
「もっと、ああすれば・・」などど、後で必ず反省する。
(でも、やっぱり、釣れないより、釣れた方が嬉しいでしょ・・・と負けてしまう。)

ここのところの不安定な天気に追い打ちをかけるように、台風2号が発生し日本に向かっているらしい。
週間予報を見ると、しばらく雨が続く。
今日も、午後から雨の予報であるが、「雨の方が釣れることが多いでしょ。」と自分に言い聞かせて出発。
雨が降る前に釣ってしまおうと考えて7時にエントリーした。

いつものように上のエントリーポイントから入る。
水温21℃、無風、うす曇り、しかも見える範囲にフローターが浮いていない、などなど絶好のコンディション。
今日は、ポイントを絞ってキャストして島まで出来るだけ早く移動し、奧の岩盤ポイントを攻めてみようというがゲームプラン。
まずは対岸の岩盤から始める。
バスがうろうろしているのが見えた。幸先が良い、とりあえずバスが居るのがわかったのだから。
ところが良いところに入った実績のあるバルサポッパー黒に全く反応がない。
(・・・このところ関係者に攻められて、バスも学習してしまったのか?)
そこで、ケンさんのを真似たヘンシャルバグを投げると、いとも簡単に出た。
よし!、良いタイミングでアワセたのだが、途中でばれてしまった。
関係者の話でも、喰いが浅いとのことでバレることが多いのだ。
このまま爆釣かと思いきや、後が続かなかった。

仕方なく、ギル君に遊んでもらう。
ギル 左はギル狙いのムシムシフライに、右はバルサポッパーをがっちりくわえている。

バスは居る。サスペンドしているヤツや、うろうろ泳ぎ回っているヤツ、虫を捕食している小バス、、、、
しかし、フライには出ない。
何故だ?
いつもはへら師が着いているオーバーハング下も今日は幸運なことに開いている、先行者も居ない。
ここでは、一匹出たが、ファイト中に浮いていたゴミにまかれバレてしまった。
しかし、アタリはこの一回のみだった。

ブレイクライン前で上陸し、小休止。
ふと水面に目をやると、小バスが水面に落ちたユスリカだろうか、虫らしきものを盛んに捕食している。
ブレイクライン沿いを回遊しているであろうバスも、何かにライズしている模様。

すかさず再エントリーし、グレーのトンボフライ(トンボフライで一番小さなもの)を結び、バスが回遊しているであろうライン上にキャスト。
しばし、ポーズ・・・・出た!
トンボに出たバス 左から37cm,(11:56)。33cm,(12:05)。38cm,(12:10)。
本物と勘違いしたのか、ポッパーならかなり浅い所にフックがかかることが多いが、トンボフライは口の奧の方まで吸い込まれていた。
(一番左のバスは食道の直前まで飲み込んでしまったので、一端フライを取り除き、フライを口元に置いている。)

この後、本格的に雨が降り出してしまったのでトンボでの釣りはあっと言う間に終了。
何もない様に見える所から、突然バスが出てくるのでトンボフライでの釣りは面白い。

雨が降り出すと、トップでのアピールが難しくなるので、雨が水面を直撃しないオーバーハング下を重点的に狙うことにした。
雨で落ちてきた虫を演出するように、自然な感じにバスバグを動かしてみた。
もともと、オーバーハング下にバスがうろうろしているのは見えていたので、
この雨をきっかけに、捕食のスイッチが入ればと思ったのだが、これが当たった。
バスバグに出たバス達
上段左から、33cm,(12:52)。32cm,(13:13)。35cm, (13:32)。36cm,(14:39)。
34cm, (14:59)。
下 段左から、27cm, (15:22)。39cm,(15: 47)。37cm
,(16:13)。 40cm,(16:20)。38cm,(16:58)。

バスバグは、濡れて沈んでしまうと反応が無くなるので、どんどん取替えて結局7個のバスバグで10匹のバスを釣ることができた。
特に、下段の39センチは久しぶりに岩盤から出た一匹。そして40センチはゴミ溜まりの隙間から狙い通り飛び出したバスだったので嬉しさも格別だった。

雨が強くなってきた。暗くなると片付けが大変になるので17時過ぎに納竿。
雨中での釣りはゴアテックスのレインウエアのおかげで思ったより快適で、
直射日光にさらされることが無かったので、かえって晴天下での釣りより快適だった。
しかし、片付けの際に強い雨に降られてしまい、こちらは難儀した。
(トゥアレグのリアゲートが跳ね上げ式なので、跳ね上げたドアが屋根代わりになったので助かった。)

今日の釣果。
バス13匹(トンボフライで3匹、バスバグで10匹)、バラシ5回、ギル2匹。
前半の5時間は、バスを一匹も釣り上げることができずボウズも覚悟したが、雨に助けられた。
まさに恵みの雨だった。

本日のタックル
 ロッド:フェンウィック GFF 767/8-4  リール:バウアーLOHR   ライン:BBT8番   リーダー:0X 7.5ft


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