フローターに乗って、フライでバスを釣ること

フライで何でも釣ってみようという基本姿勢は変わらないが、
数年前からフライでバスを釣るということにはまっていて、他の対象魚まで手が回らないというのが現状だ。

兎に角、私の中では、今 のところ他に比較出来ないくらいトップでのバスバグの釣りほど、エキサイティングで面白いな釣りは無いの だ。
それはまるで、子供が肝試しや、お化け屋敷を探検しているのと同じような心境だ。
マッディウォーターでは、特に魚の姿を確認出来ないので、「この辺にバスが居るだろう」という所に、フライをキャストして、ちょっと放っておく。
反応が無いときは、ここから一定のリズムで、水面を滑らせる。「ポコンッ、ポコンッ」
キャストしてから動かし初めて自分の方へフライを引いてくるまで、目はバスバグに釘付けである。
「いつ出るか?今か?次か?」ドキドキしながらリズムを刻む。
突如として、水面が割れる。まさに割れるという表現が正しい。
フライだと知らずに食い付いたバスに、フライは何に見せたのだろうか。
そんな事がふと脳裏をかすめるが、ここから、バスと私の1対1のやりとりが始まる。
フライの場合、リールでやりとりするばあいでも、ギア比は1対1、バスと私のダイレクトなやりとりが始まる。
深く潜る。障害物へ逃れる。ジャンプを繰り返す。横へ走る。
ありったけの力をつくして、バスはファイトする。
しかし、このやりとりにさほど持久力は無い。
やがてあがってきたバスの顔をしげしげとながめ、記念撮影。
バスバグで釣れたバス

感謝を込めて、そおっとリリースすると、はじめはきょとんとしているバスも我に返って、水底へ消えていく・・・・

そんな、バスのFlyfishingは、アプローチの仕方から、
岸からの陸っぱり、ボートからの釣り、そしてフローターでの釣りなどに分類できる。
どの釣り方も、それぞれのおもしろさがあるが、中でも、フローターでの釣りが一番バスを釣って面白いのではないか?
最近そう思うことが多い。

左が、2002年購入したトラウトアンドリミテッド社のティアドロップ型のフローター、トジャックである。
そして、右がこの2003年に購入した、ジョイクラフト社のJU2 U形のフローターである。
フローター1号   フローター2号
私が、出かけるのは主に霞ヶ浦水系など広い場所が多い、そのため移動しやすいようにティアドロップ型やU型を選択した。
また、エントリーしやすいのもこのタイプだ。
同じような形をしていても、それぞれ特徴がある。
ティアドロップ型は、その形からも分かるように、直進安定性が非常に高い、そのため長距離の移動の際には有利だ。
また、シート下部にウレタンの分厚いマットが入っているので低水温時も、腰が冷えにくい。また、アイポイントも高くたもてるのでフライには丁度良い。
短所としては、直進安定性が高い分、ちょっとした方向転換や、斜めの前方への短い移動などの姿勢制御が難しいことがあげられる。
しかし、これも艇に慣れて操作性が高まれば解決出来る範囲だ。
一方のU型のほうは、ゴムボートと同じ材質でてきているため、非常に丈夫だ(トジャックは、カバーの内側に、PVCチューブを内蔵するタイプ)、
また大口径バルブを採用しているので、なにしろ空気の出し入れは素早くできる。
直進安定性は、
若干ティアドロップ型に分があるが、静止 してからの姿勢の微調整に関しては、O型ほどではないにしろ、かなり対応出来る。
どちらも長所短所があるが、使う場所や、使い方に併せて併用していきたいと思う。

ちなみに最近はジョイクラフトのフローターしか乗っていない。購入してから10年目。
ウェーダーはネオプレーンも、浸湿ウェーダーもそれぞれ2代目になっているが、フローターはまだまだ健在。
メーカーに寿命を問い合わせてみたが、「お使いになれなく成るまでお使い頂けます。」とのこと。正直、何年使えるかわからない。
フローター

装備は、
座って右側にタックルバッグ、そして上陸時に使う細引きとカラビナ。
左側には、購入時に付いてきたバッグを使用。こちらには、雨具と食料、防水パックに入れた貴重品。
場所にもよるが、ロッドは2本使う事が多い。ポッパーとミノーを直ぐに使い分けたい時があるからだ。
フライを付け替えているときに、チャンスを逃すことは意外に多い。
そのロッド移動時には、ポールの手前にあるベルクロの部分で挟めるのだが、キャストするときには邪魔。
そこで写真のように、左側のベルクロテープに細引きを絡めて、結んでおく。これでOK。
ロッドの中央部分が丁度、バッグの上にくるので落ちることも無い。
ボトル入れは、両サイドに付けてバランスを取る。暑い日は3リットルくらい飲んでしまうので、水分は重要だ。
釣りに熱中して熱中症になったら洒落にならない。

浮いてるところ